特性に合わせた指導・働きかけをしてくれる公文教室
発達障害と一口で言っても、その特性はさまざまですよね。
うちの息子は、年長の時に「広汎性発達障害」と診断を受け、リハビリセンターで運動療法のトレーニングも受けました。
お子さんの特性に合わせた働きかけができるのも公文の強みだと思いますので、その特性と配慮のポイントに合わせた公文の考え方をご紹介したいと思います。
★広汎性発達障害
文字や図形、物の方に関心が強い、見通しの立たない状況では不安が強い、大勢の人がいる所や気温の変化などの感覚刺激が敏感な特性があります。
その中の一つかもしれませんし、複数の苦手なことがある子どもも多いでしょう。
肯定的、具体的、視覚的な伝え方の工夫や手順を示す、モデルを見せる、体験練習をするなどのスモールステップによる支援をしてあげる。
感覚過敏がある場合は、音や肌触り、室温など感覚面の調整を行うことで本人のストレスを軽減することが大切です。
文字に興味を持っているお子さんなら、算数のプリントで、できる所からやってみることで、短い時間でも集中して取り組むことができるかもしれません。
また、教室にある数字盤。
この数字盤にはまるお子さんも多いそうです。
最初は磁石がくっつく感触にハマり、その後、少しずつ数字を並べれるようになっていきます。
運筆教材は、最初はぐちゃぐちゃ書き、短い真っ直ぐな線から、少しずつ長い線…という風に、少しずつレベルアップしていくので、「先生が先に楽しそうに書いてみせる」など、お手本を示してあげることで興味を持ち、徐々に自分でできることも。
公文の先生は、ちょっとした成長を見つけるのが上手。
肯定的な声かけが子どもたちの励ましになります。
「10枚」という終わりが見えるのも、見通しが分かりやすい。
★知的発達遅滞
幼児期には言葉の遅れ(言葉数が少ない・理解している言葉が少ない)で気づかれることが多い。
複雑な話や抽象的な概念は理解しにくく、漢字の読み書きや計算が苦手だったり、ひとつの行動に執着したり、同じ質問を繰り返すこともあります。
具体的に分かりやすくを心がけ、短い文章で「ゆっくり」「ていねいに」「くり返し」説明してあげることが大切です。
パニックを起こしてしまうお子さまに対する対応が、きちんとできる先生を見つけてあげること。
パニックを起こした時の対応ができるかは、経験や先生の個性もあるので、事前に面談時間を取ってもらい、じっくりと話を聞いてもらっておくと良いと思います。
学校での勉強についていくのが困難な場合も、自分のできるところからスタートし、十分な繰り返しを積むことができる公文なら、少しずつできることが増えていきます。
国語はD教材以降、抽象的な表現が増えるので難しく感じることがあるかもしれませんので、とりあえずはC教材終了を目標にしてみては?
算数は、数を数えるプリントから、徐々に足し算、引き算と、少しずつできることを増やしてあげましょう。
★ダウン症
ダウン症児の発達は、運動、知能、ことば、社会性など全般においてゆっくり。
聴力が弱いこともあります。
手先は器用なので、生活に必要な身辺自立のスキルはゆっくりできるようになります。
染色体異常から起こる先天的な疾患です。
「クシュラの奇跡」という本をご存じですか?
染色体異常と診断されたニュージーランドのお子さんが、ご両親の熱心な絵本の読み聞かせによって成長していったお話です。
ダウン症との記載はありませんが、子どもへの働きかけによって、これほどまでに成長するんだと感じました。
ダウン症のゆっくりとした成長に合わせて、伸ばしていく。
多くのダウン症のお子さんが公文をされています。
★LD(学習障害)
知的な発達に遅れはないにも関わらず、読みや書き、計算などある特定の課題の習得だけが、他に比べてうまくいかない状態。
読むことが苦手なお子様は、表のひらがなとイラストを頼りに、裏面のひらがなの言葉を読むプリントから、少しずつ長い文章(一語⇒二語文⇒三語文)を読むトレーニングができる公文を試してみては?
書くことが苦手なお子様も、まずはしっかりと読めるようにすることが必要です。
書きも、なぞり書き⇒見写し書き⇒自力書きへと、スモールステップの教材があるので、先生にお願いして、教材を見て説明してもらうと安心ですね。
算数も「数を唱えること(数唱)」をベースに教材が構成されています。
必要なトレーニングを積むことで、少しずつできることを増やしてあげましょう。
★ADHD(注意欠如・多動性障害)
勉強や作業に集中できない、じっと座っていられない、順番を待つことができないなどの特性があります。
まずは先生に相談して、ピーク時を教えてもらい、その時間を避けて教室に通えるかどうか?
ピーク時でなくても、慣れるまでのサポートは必要なので、受け入れ態勢が可能かどうか?
事前の打ち合わせが大切です。
ADHDのお子様でも、上手にサポートすることで、自分の学習ができるようになるのが公文のすごい所なのですが、やはり先生個人の技量によるところも大きいです。
指導力のある先生の教室だと、2、3か月で普通に学習している…ということもお聞きします。
まずは先生に連絡をしてみて、お話を聞いてみてください。
自己肯定感が子どもの成長にプラス
公文独自の一人ひとりに合ったスラスラできる教材を前にすると、子どもたちはワクワクしながら学習をすることができます。
もちろん100点をとって褒められることが子どもたちの原動力。
最初から楽しく学習できない場合もありますが、最初は手を添えてもらいながらやっていた運筆のプリントでも徐々にできるようになり、そのことを認めてもらえることが彼らの自信になります。
初めは手を添えられるのを嫌がることもあるでしょう。
鉛筆も上手く持てない子もいるでしょう。
サポートされながら、少しずつできるようになり
「まっすぐ線が引けたね」「ピタっと止まれたね」という、褒め言葉をもらいながら学習していくと、徐々に自分から線を引こうと意欲がわいてきます。
公文の先生の言葉の中に語り継がれているのが「一行動一期待」。
あれもこれもと要求するのではなく、「今日はこれだけ」。
それができたら褒める。
褒められることで、子どもの中に自己肯定感が育ってきます。
学力は、その先に育ってきます。
まずは焦らないこと。
他の子と比べないこと。
その子自身の成長を認めることが、大切だと思います。
まずは話を聞いてみる
公文の先生と言っても人間ですから、合う、合わないがあります。
お子さんとの相性もありますが、まずはお母さんとの相性が合うかどうか。
教室での学習もありますが、公文は宿題もあります。
教室に近い働きかけができれば、より子どもの小さな成長に気づくことができます。
そのためには、先生とのコミュニケーションが大切になりますので、先生と馬が合うかどうかはとても重要です。
息子の教室の先生とは、気が合ったんでしょうね。
先生に初めて会った時には、息子の発達障害という診断はついていなかったのですが、診断が下りた後には一番に連絡しました。
幼稚園や保育園の先生、小学校の先生方にちょっとキツイことを言われても、相談できる相手がいることが本当に有難かったです。
いろいろなタイミングで相談できる、そしてプラスのことを伝えてくれる。
そんな先生に出会えると心強いですね。
教室見学
気が合うかどうかを試すために教室見学に行こうか?
と考えられるお母さんがいらっしゃるかもしれませんね。
私は、教室見学は保護者だけで行く方がいい、と考えています。
なぜかと言うと、どうしても行ってしまうと出てしまう言葉があるから。
それは
「できそう?」
という言葉です。
できるかどうかなんて、やってみないと分からないじゃないですか?
その上、見学だけだと、本人ができるプリントや教具をさせてもらえる訳ではありません。
やってもみないことに対して、「できそう?」と聞かれても「無理」と思ってしまいませんか?
教室の先生とお子さんの相性が合うかどうかは、個別面談の時に分かります。
見学という機会を設けて、「できない」と子どもに判断させるのはもったいないな~。
見学は、お子さんをパパさんか、ジジババにお願いして、ママ一人で…をオススメします。
体験学習
体験学習では、まず「5分座っていられること」を探します。
5分が長いなら、まず1分!
とにかく子どもが集中して取り組める何かを探します。
ズンズンと言われる運筆プリントかもしれませんし、
数字盤と呼ばれる数の書いたマグネットかもしれません。
カードに興味を持つ子もいますし、
ジグゾーパズルにハマる子もいます。
一つ興味を持つ物を見つけられたら、そこからの広がりを考えてくれます。
時間は短めです。
短い時間から慣れてきたら、徐々に教室に居てられる時間は長くできます。
焦らないこと!
「もっとやりたい」ということを見つけたら、公文の教室に通うことが楽しくなります。
そんな「やりたいこと」が早く見つかれば良いですね♪
近所の教室だと無理な場合
近所の教室に連絡してみて、受け入れが可能な場合と無理な場合があります。
先生のキャリアだったり、スペースの問題だったり、スタッフさんの数が不足しているなど…。
「伸ばしてみたい」という、先生の気持ちがあっても、どうしても無理なことがどうしてもあるでしょう。
そんな時は、「公文 お問い合わせ」を検索してみてください。
フリーダイヤルの案内ページが出てきますので、算数・数学、英語、国語の番号にお電話してみてください。
お住まいの地域で、障害児指導の実績のある教室を紹介してもらえますよ!
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